自分は、美術館に足を運ばない部類の人間だが、この度「ミケランジェロ展」に足を運んでみた。本当に行った理由は、ただ「なんとなく」だ。
上野にはきたことがあるが、国立西洋美術館に入館するのは始めて。
休日の上野は、人ごみがすごくて、もしかして並ぶ必要があるのか?と思ったが、特にそんなこともなく、すんなり入れた。
西洋美術館って美しい構造していると思うんだが、どうだろう?
美術館内は、勿論、撮影厳禁なわけで、現地の写真はこれで打ち止め。
展示物は、絵画や彫刻だけではなく、ミケランジェロの自筆の手紙や同時代の芸術家の作品も多かった。ある意味これには面食らった。
ほぼ下調べなしで来たから、絵画・彫刻がたくさん飾られているものだと思っていた。
ただ今回の目玉は、日本初公開の彫刻「階段の聖母」のはず。
これはミケランジェロが15歳のときに作られたらしい。
実はその情報は、観てきた後で知ったこと。
壁画に比べ、どこか荒さのある造りだなぁとぼんやり感じたが、作品に若さがにじみでていたのかもしれない。
そして、もう一つの目玉。
システィーナ礼拝堂の天井画と壁画を映した4Kシアターは、本当に美麗だった。
壁のひび割れすれすら、見てとれたけど、尊厳さはまったく失われていない。
システィーナ礼拝堂「Sistine 4K ミケランジェロ 完全なる美の記憶」
映像概要:
イタリア、ローマの一角を占めるバチカン。
教皇を頂点に、世界中の約10億もの信徒を導く、カトリック教会の中心地。その中でもっとも神聖な空間とされているのがシスティーナ礼拝堂です。
教皇を選出するコンクラーベの舞台としても有名なこの場所は、同時にヨーロッパの歴史を刻む宗教と、偉大なる芸術家が織りなした、類い希なる美のモニュメントでもあります。
旧約聖書『創世記』の9つの場面を中心とする「システィーナ礼拝堂天井画」、そして人類への神の裁きを描いた、壁画《最後の審判》。
天才ミケランジェロが残した人類至宝の芸術が、いま、その細部に至るまで、4K映像で鮮やかに浮かび上がります。
いつか現地で観てみたいねぇ・・・。
総じて、足を運んでみてよかったと思わせる展覧会だった。
惜しむらくは、人ごみの存在かなぁ。
もう少し、静謐な空間で鑑賞させてほしかった。スタートしたばかりだから、仕方ないんだけどね。
おみやげは、本、Tシャツ、メガネ拭き、栞、クリアファイル、ジグソーパズル 等が売ってたかな。自分は記念にと、システィーナ礼拝堂のポストカードを1枚だけ購入。
知っている人もいるかもしれんが、この壁画にはミケランジェロの自画像が描かれている(らしい)。ぐぐれば、分かってしまうことだけど、少しでも興味が出たなら、下調べなしで行ってみるのをお勧めする。
余談だが、 国立科学博物館では「深海展」が行われている。
こちらにも夕方くらいに「観れるなら、観てみようかな」と軽い気持ちで足を運んでみたが、「入館40分待ち」の立て看板を前に逃げ帰った。
人気が凄まじい。今度はこっちを目的に上野へ行ってみようか。