痔の手術の体験談2 (肛門狭窄と慢性裂肛)
前回からのつづき。
術後2日目から退院、自宅療養1日目まで書く。
例によって、食事中とかには読まないほうがいいので注意。
術後2日目
朝6時頃に手術後で初の便意が発生した。
怖がりながら臨んだが、痛みはあったもの、便器が血に染まったりしなかった。座浴しつつ、乗り切った。ただ、その後も一時間もすると二回も便意発生。使ってなかった腸がフル回転してるんだろうか。結局二時間くらいの間に三回も排便することになった。
そして、痛みも動くのはしんどいレベルくらいまで復活してしまった。
ただ、それも痛み止めを飲むと、大分収まってくれた。
この日はお医者さんの午前の診察後、お風呂の許可が降りた。
丸二日間、風呂に入れなかったので、ウキウキで向かい、二日分の心身の疲れを癒した。病院の個室風呂には、患部にやさしくあてれるジャグジーみたいのがあり、これがめちゃめちゃ気持ちよかった。入浴すると痛みもひくので、入院中、風呂に入るのは毎日楽しみだった。
2日目からは院内であれば、自由に歩けるようになるが、基本安静にしていた。
ただ、ベットの上にずっと寝てるのも体に悪いだろうと思い、1時間ごとに立ち上がって散歩するようにしていた。それくらいには痛みも大丈夫。
あと(これは前日からなんだけど)水は1日2L飲むようにしてくださいと言われるので、夜ごろに2Lに到達するように心がけた。この2L水分補給する習慣は、退院してもしばらく続けた。
そうして術後2日目が終わった。
術後3日目
2日目同様、朝の排便を済ますと結構痛い。痛み止めを飲んで、風呂に入ればなんとかおさまるけど。あと下痢気味だったため、看護師さんに報告すると、軟便剤の量が減らされた。
風呂はいった後は、ひたすら安静にする時間になる。これは退院まで変わらない。前日同様、寝たきりにならないように時々歩き回りつつ安静に過ごした。このまま快調になればいいなと考えていた。(悪化するフラグ)
術後4日目
朝の排便でお尻から滴る落ちるくらいの出血が発生してしまった。
こういうレベルの排便をすると、ナースコールすることになっている。直ぐ様ベッドの上に移動させられ、傷口チェック。ガーゼ当てられ、止血される。
まさか再手術か!?と恐れていたけども、回診のお医者さんには、にこやかに「これくらいの出血なら大丈夫」って言ってもらい、即診察終わった。今日は風呂は無理かなと落胆していたが、風呂もOKをもらえた。
術後初日ほどではないが、痛みも強かったものの、痛み止めを飲んで風呂入ると落ち着いた。そして、まったりしていたら、昼食後にこの日二回目の便意が。怖がりながら致したものの、出血なし。ホッとした。
術後5日目~術後7日目
起床時点では、ほぼ痛みなし⇒排便⇒痛い!⇒風呂or座浴+痛み止めで落ち着く
こういう痛みサイクルに入っていた。
4日目のような出血はないが、ふいた紙に血がしっかりと記録される。
8日目に退院ってことになったが、排便後は痛みが強いので、不安が残るっての正直なところだった。ただ、病院のベットが体にあってないようで、腰が辛くなっていた。退院は不安だが、寝る場所が自宅に変わるのは嬉しかった。
術後8日目
退院日。朝の排便で4日目みたいに結構な血がでてしまった。紙で拭いた後、血は止まったので大丈夫ってことだが、痛みも結構あるので辛い。痛み止めを飲んでもいまいち効果が感じられなかった。なんでよりにもよって退院日に悪化するんだと己の体を呪った。
そんな状況でも退院するために、最後の診察へ。
7日目までの診察(回診)では、患部を見るだけだったが、この日は通院時のように指と器具を突っこまれた。これがまた超痛い。退院はOKもらったが、治るんかこれ・・・って感じで、不安が更にふくらんでしまった。
その後、病室を片付けて、会計を済まして退院となった。
病院から自宅へは歩いて帰る必要がある・・・。手術前の半分くらいの速度で歩き、電車で帰宅。退院したのは昼頃で、電車は普通に座れる状態だったが、座らずにひたすら立っていた。座るほうがきつい。
帰宅後は、荷物の片付けをして即風呂に入った。病院の風呂にはジャグジーがあって良いが、やはり自宅の風呂は落ち着く。晩飯は自炊で食物繊維を意識した味噌汁を作って食べた。
その後、また排便があって、痛みが戻ってきてしまった。
入院していたら、座浴で凌いでただろうが、自宅のトイレでは座浴の器具が使えなかった。なので、もう風呂釜にすこしお湯をためて半身浴未満の入浴をしてから寝た。
術後9日目
自宅の布団だとよく寝れる。起床した時点では痛みもほぼなかった。
しかし、朝食後の排便で悶絶。堅い便ではないはずなのに。
ロキソニンの効きはやっぱりいまいちなので、風呂にちょっとお湯をためた入浴で凌ぐ。座浴をするように風呂には1日に何回も入った。
翌日自宅に引きこもるために買い物へ。ゆっくり歩きながら、なんとか行った。
やりたいことをさっさと済まして、安静にしていた。
排便後は辛い状態になるのだが、寝れなくもない。というか寝るしかない。痛みで集中力がかなり削られるので、何か作業をするのは無理。
以上、退院からその翌日まで。
退院した日に結構痛みが戻ってきてしまったので、結構不安が膨らんでいた時期だった。ロキソニンも効いているんだが効いてないんだか分からないし。
もっと痛みに効く強力な薬がほしいっすってお医者さんに言ったら、ロキソニンは十分強力な薬やぞって返されてしまった。
痛みに呻いている身としては、筋肉注射のような即効性がほしいけど、そんな都合の良いものはないらしい。
今回の手術にあたって、自分は2週間分お休みを確保していた。退院した日から4日間、仕事復帰まで猶予があった。休みとりすぎたかな?って当初は思ったけど、余裕をもたせといて正解だったと思う。仮に退院日の翌日から仕事だったら、間違いなく休みをとっていた。
まぁ痛みの度合いは人それぞれなので、一概には言えないけど参考までに。自分は無理!ちなみに同じ病室に痔瘻の手術を受けた人が二人くらいいたんだけど、その人達は余裕そうだった。人によっては、入院中、体がなまるのが嫌で、階段上り下りを繰り返すらしい。自分は入院中にそんな状態まで回復はしなかった・・・。
体験談3は、術後の経過をさらに書いて最後の痔の記事にする予定。